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妊婦が飛行機に乗るなら!搭乗前に知っておきたいポイント

妊婦でも飛行機に乗ることは可能ですが、さまざまな条件を考慮することが必要になります。
ここでは、妊婦が飛行機に乗る際の条件を説明しつつ、どんな点に気をつけたほうが良いのかをご紹介します。
妊婦で飛行機に乗る予定のある方は是非確認してから乗りましょう。
エコー写真を持つ女性

妊婦が飛行機に乗れる時期は?

妊婦が飛行機に乗ることができる時期について、搭乗してはいけないと決められている期間はありません。
妊娠5~7カ月の安定期の頃なら比較的安心して搭乗できるため、
飛行機に乗って旅行に行きたいというような方はその時期が良いでしょう。
妊娠6カ月目の頃はお腹もまだあまり大きくなっていない時期なので、
お腹が圧迫されることもなく、身体的にも搭乗に適している時期となります。
なお、それ以外の時期でも搭乗自体は可能であるものの、
妊娠初期は早期流産の可能性が高い時期でもあり、胎児の状態も不安定であること、
また、つわりがひどく吐き気に襲われてしまう可能性もあるのでなるべく避けた方が良い時期ということができます。
もし妊娠初期に飛行機に乗る予定がある方は、念のため、乗る前に産婦人科の医師に相談する方が良いでしょう。
胎児への影響も考えて、本来は安静にしているべき期間なので、
場合によってはドクターストップになることも考えられます。
万が一飛行機に乗る場合は、体調の様子を見ながら乗ることになるので、
時間に余裕をもって行動することを心がけることが必要です。
なお、安定期でも安心せず、医師に許可をもらう方が良いでしょう。
自己判断はしない方が良いです。
医師に相談すると、痛み止めや張り止めを処方してもらえることもあるようです。

妊婦の搭乗制限って?

妊婦の場合、いくつか規制はあるものの、国内線・国際線ともに搭乗することは可能となっています。
妊婦が搭乗する際の規制としては、
まず、国内線・国際線ともに出産予定日から28日以内は医師の診断書が必要となるという点が挙げられます。
また、国内線では、予定日から7日以内の搭乗は医師の同伴が必要となります。
このほかにも、出産予定日がはっきりしていない方や双子以上の妊娠をしている方
過去に早産の経験があるという方は搭乗前に事前の手続きが必要です。
国際線の場合は、医師の同伴を必要とするのが出産予定日14日以内の場合となり、国内線と少々異なります。
また、国際線でも多胎児妊娠や早産経験がある場合なども医師の診断書が必要になるという点に気を付けて下さい。
国内線・国際線ともに、妊婦の状態によっては事前手続きが必要になる場合があるので、
あらかじめ各航空会社に問い合わせしてみるのが良いでしょう。

妊娠中毒症でも飛行機に乗れる?

妊婦中毒症とは、妊娠高血圧症候群とも呼ばれるもので、
妊娠20週目以降に高血圧を発症するものの、産後12週までには正常な状態に戻るという状態のことを指しています。
血圧が高くなること以外にも、尿にタンパクが出ることも妊娠中毒症の症状の1つです。
妊婦中毒症になってしまうと胎児への発育にも影響を及ぼし、
早産を引き起こしたり、生まれてくる子供が低出生体重児となってしまう可能性もあるのです。
主に妊娠32週以降に起こることが多いと言われていますが、
それ以前にこの症状が起こる場合は重症になりやすいので注意する必要があります。
このような妊娠中毒症の方は、飛行機に乗るのはなるべく避けた方が良いです。
事前に診察を受けて医師の許可が下りれば搭乗することはできますが、
体調が急変しやすいので十分に気を付けなくてはいけません。
なお、妊婦中毒症の合併症としては、肝臓や腎臓の機能障害、溶血と血小板減少を引き起こすHELLP症候群や、
けいれんを引き起こす子癇(しかん)と呼ばれる症状もあります。

X線検査やゲートによる影響はあるのか

X線検査やゲートによる胎児への影響についてですが、まず、X線検査の放射線量は微量であるため、特に問題はありません
また、持ち物検査をおこなうゲートは金属探知機であるため、母子ともに影響はないので心配しなくても大丈夫です。
しかし、それでも身体への影響が気になるという方は、
空港のスタッフに伝えると身体検査に変更してもらうことができるので申し出てみて下さい。

気圧の変化には注意しよう

飛行機は上空7,000~13,000メートルの高度を飛行しているため、気圧が変化する環境となっています。
気圧が変化することによって母親や胎児に直接的な悪影響を及ぼすということはありませんが、
体調の変化が起こる可能性は否めないでしょう。
気圧が低下してしまうことで腸管内のガスが膨張するという現象が起きやすくなり、
息苦しさや耳鳴り、胸部の痛みを発症する可能性もあります。
また、気圧の変化で胃が膨らみ、お腹を圧迫してしまうことのないように、
飛行機に乗る前に炭酸飲料を飲むことは控えたほうが良いでしょう。
このほかにも、気圧が変化することで酸素濃度が低下するという変化が起こり、
呼吸が苦しくなったり、胸が圧迫されている感覚を感じることもあります。
妊婦の場合は、貧血気味の場合が多いので、ひどいめまいを感じてしまう可能性もあるでしょう。
さらにひどい場合は、気絶してしまう可能性もあると言われています。
上空での気圧の変化による影響はさまざまな症状を引き起こす恐れがあり、
母体はもちろんですが、胎児への影響もあるので注意して乗ることが必要です。

妊婦の飛行機搭乗の危険性は?

妊婦が飛行機に乗ることの危険性としては上空での気圧の変化と、
それに伴う酸素濃度の低下がありますが、それだけではありません。
つわりが悪化してしまう可能性があることも挙げられます。
妊娠初期でつわりがある妊婦の方は、
飛行機の座席シートの匂いや、飲食物の匂い、機内の風通しの悪さなどにより、吐き気を感じてしまうこともあります。
降りたくてもすぐに降りることができないところも事前に理解しておく必要があるでしょう。
そのほかの危険性としては出血時・破水時の対応が遅れる場合があるという点があります。
体調が悪くなった時と同様に、すぐに飛行機から降りることができないので、
万が一の際の対処が遅れてしまうことも考えられます。
また、エコノミークラス症候群になる可能性もあります。
エコノミークラス症候群は、長時間同じ姿勢で座ることで血流が悪くなり、
胸部の痛みや呼吸困難を引き起こしてしまう症状ですが、
そもそも妊婦は血流が悪くなりやすいため、特に注意が必要とされています。
なお、機内は乾燥した状態になっているためウイルスに感染しやすい環境であることも気を付けなくてはいけません。
インフルエンザウイルスや風疹などの小さなウイルスは、
空調フィルターで取りきることが難しいため、感染しやすいでしょう。
搭乗する際には念のため、マスクを着用する方が良いです。

妊婦が飛行機に乗る際のポイント

妊婦が飛行機に乗る際のポイントとしては、まず、通路側・トイレ近くの席を予約することです。
妊娠初期の頃はつわりになったり、頻尿になりやすいという傾向があるので、
気軽に席を立てるように、予約する座席をあらかじめ工夫しておくことが必要です。
また、ゆったりとした服装を着るようにしましょう。
機内では狭い座席に長い時間同じ姿勢で座り続けないといけないため、
エコノミークラス症候群や体調不良を起こしやすいと言うことができます。
妊婦は血流も悪くなっているので、身体を締め付けるような服を着るのはやめて、
胸やお腹周りがゆったりしている服を着用して下さい。
服だけでなく、座席についたら靴を脱いでスリッパなどに履き替えるのも良いでしょう。
血流の流れを少しでも改善するために、ときどき座っている姿勢を変えることも重要です。
また、水分はこまめにきちんと摂取するように心がけて下さい。
機内は湿度が低く、乾燥しているので身体の水分も奪われやすい環境となっています。
体内の水分が不足すると、血栓症と呼ばれる、血流が閉塞する症状が起こる可能性が高くなります。
そのため、なるべくこまめに水分補給をしましょう。
ちなみに、水分補給にはお茶や水が好ましいとされています。
コーヒーや紅茶など、カフェインが入っているものを大量に摂取すると、
胎児に影響がでると言われているので、飲み過ぎは控えましょう。
このようなポイントのほかにも、エチケット袋を多めに用意しておくことも必要です。
慣れない環境で身体に負担がかかり、つわりの症状がひどくなる可能性もあります。
周りの乗客に迷惑をかけないためにも、自分でエチケット袋を用意して乗って下さい。

そして、母子手帳や健康保険証を持参することも忘れないようにしましょう。
万が一の事態になった際に、旅行先でも医療機関を受診できるような準備は必ず必要です。
また、かかりつけの病院の連絡先や家族など、緊急連絡先を書いた用紙も持っておくと安心です。
普段の環境とは異なる飛行機だからこそ、必要なものをしっかりと確認してから乗るようにして下さい。

飛行機に搭乗するなら安定した時期に!

いくつかの規制がある場合もありますが、基本的には妊婦でも国内線・国際線問わず飛行機に乗ることが可能です。
しかし、妊娠初期など、まだ状態が安定していない時期は、さまざまな危険性が伴います。
また、飛行機内は狭い座席で長時間同じ姿勢で座っている必要があり、
エコノミークラス症候群になりやすかったり、つわりの原因となるさまざまな要因もあります。
飛行機に搭乗するのなら、なるべく母子ともに安定している時期を選ぶようにして、
体調悪化などのリスクを少しでも軽減しておくことが重要です。
妊婦が飛行機に乗る際のポイントとして紹介した部分も参考にしつつ、
十分注意を払って搭乗するようにして下さい。
身体の安全に配慮した搭乗を心がけましょう。

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