そんな願いをこめて、安産お守りを準備する方は多いはずです。
安産お守りはどのようにして準備すればよいのでしょうか。
せっかく安産お守りを身に着けるならば、効果が得られるように正しい取り扱い方をしたいと思いませんか。
安産お守りについて知っておいた方が良いことについてお話しします。
安産お守りの効果とは
安産お守りは、その名の通り安産を祈願するお守りです。
お産がなるべく楽に済むように、そして母子ともに健康な出産であるようにという願いが込められています。
また産まれてくるその日まで、お腹の中で赤ちゃんが健やかに成長するようにという願いも込められています。
これらの願いは、赤ちゃんを授かった妊婦さんとそのご家族や周囲の方々すべての願いですよね。
ですから、安産お守りを身に着けて生活することは、妊婦さんにとって心強く感じられ、
安定した気持ちでマタニティライフを過ごせるでしょう。
そんな安産お守りの効果はどれくらいの期間続くのでしょうか。
安産お守りに限らず、お守り・お札の効果は基本的に1年間とされています。
安産お守りの場合は、1年以内に必ず赤ちゃんが誕生するので、1年間という期間は気にする必要はないですね。
安産お守りを手に入れるには?
安産お守りは神社やお寺で安産祈願をしたときにもらうことができます。
安産祈願は、古くから妊娠5か月目に入った最初の戌の日に行うことになっています。
5か月目に入ると安定期に入っていて妊婦さんや胎児にも影響が少ないことから、
伝統的に5か月目と決められているようです。
戌の日に行われるのは、比較的お産が楽で一度にたくさんの仔を産むとされている犬にあやかっています。
しかし、妊婦さんの体調や暑さや寒さが厳しい場合など様々な事情があるので、
妊婦さんの体調と相談し都合の良い時期を選んでもかまいません。
戌の日と大安が重なる日は混雑することが多いので、妊婦さんの体調が心配にもなります。
戌の日が良いと言われますが、無理のないように安産祈願に行くことが大切です。
また、安全祈願をしなくても安産お守りだけ購入することもできます。
郵送でお守りを購入できる神社やお寺もあるので、
お気に入りのお守りが見つかったけれど遠方で行けない場合は、郵送で手に入るか問い合わせてみると良いでしょう。
郵送でお守りを購入できる方法は、体調がすぐれず外出が大変な妊婦さんにとってもうれしい方法です。
安産お守りは、自分で準備する以外に、家族・親戚・友人からプレゼントされる場合もあります。
安産のお守りは、誰が準備してもかまいません。
親しい人から赤ちゃんが無事誕生することと安産を願ってもらえるのは、妊婦さんにとっても心の支えとなるでしょう。
安産お守りの購入におすすめの神社
安産祈願をしてもらえる神社やお寺は、全国にたくさんありますが、ここでは有名な安産祈願スポットを紹介します。
水天宮は、東京都内でも有名な安産祈願のスポットです。
安産祈願の後、「御子守帯(みすずおび)」と呼ばれる腹帯と鈴のついた犬のお守りを頂けます。
境内には母犬が子犬を優しく見つめる「子宝いぬ」があり、
周りにある十二支のうち自分の干支をなでると安産のご利益があると言われています。
子安神社は、1200年以上の歴史を持つ八王子最古の神社です。
安産祈願の予約は受け付けておらず、当日直接神社へ行き受付をします。
安産祈願の後に腹帯と「底の抜け柄杓」を受け取ります。
穴が開いている柄杓は、水をすくうとすっと抜けてしまうことから、
水が抜けるようにお産も軽くなると言われている縁起のいいものです。
柄杓は神水殿で祈願した後、奉納します。
都内で安産祈願で人気のある鬼子母神堂は、安産の神様である鬼子母神が祀られているお堂です。
安産祈願の後は腹帯を頂くことができます。
参道のケヤキ並木が有名で、境内には樹齢700年の大イチョウがあります。
お団子屋さんもあるので、くつろげる雰囲気があります。
今回紹介した安産祈願スポットは有名で人気があるので、戌の日は混み合うかもしれません。
妊婦さんの体調に配慮して、余裕を持って出かけることをおすすめします。
安産お守りをプレゼントする場合は?
家族や親戚、友人のおめでたの知らせを聞くのはうれしいものですよね。
赤ちゃんの無事の誕生を願って自分も何かしたいと、
安産お守りをプレゼントしようと考える方も多いのではないでしょうか。
おめでたのお知らせを受け取ったら、一刻も早く渡したいと思ってしまうかもしれません。
しかし安産お守りをプレゼントする場合は、時期を考えてプレゼントする方が妊婦さんや赤ちゃんの為になります。
妊娠初期は、母体にとって不安定な時期で、つわりがひどくなるのもこの時期です。
プレゼントをもらうために人と会ったり、お礼の電話をかけたりすることも、
体調が万全でない妊婦さんにとっては負担になります。
周りの方が妊娠初期の妊婦さんに対してできることは、なるべく妊婦さんのペースで休ませてあげることです。
安定期に入った妊娠5か月頃に安産お守りをプレゼントすれば、妊婦さんもより喜んでくれるでしょう。
ただ、安定期に入ったとしても、妊婦さんは体調がすぐれない日もあるはずです。
体調が良さそうな時にプレゼントできれば、妊婦さんに負担もかけず、安産お守りの効果も高まるでしょう。
安産お守りを渡したい時は、妊婦さんの体調に配慮するようにしましょう。
複数のお守りを持ってもいいの?
安産お守りは、妊婦さんが自分で安産祈願をして用意する他に、
親しい方が赤ちゃんの元気な誕生を願って贈る場合もあります。
そうなると妊婦さんの手元に複数の安産お守りがあるという状態になるかもしれません。
複数のお守りを持っていると、神様同士が喧嘩して効果が無くなってしまうという説を聞いたことはありませんか。
せっかく安産お守りをプレゼントしてもらったのに効果が無くなるのは困りますよね。
しかし、安心してください。
安産お守りの場合は、複数のお守りを持っていても効果が無くなることはありません。
安産の神様は仲がいいので、喧嘩をすることはないとされています。
むしろ複数の安産の神様が協力して妊婦さんと赤ちゃんを守ってくれると考えられています。
ですから、安産お守りをプレゼントされて複数持っていることは、安産祈願の効果が高まると言えるかもしれませんね。
安産の神様はもちろん、安産を願ってくれる方が周りにたくさんいる証でもあると言えるでしょう。
複数のお守りを持っている場合は、それぞれ大事に身に着けてマタニティライフを送ってください。
安産お守りのつけ方は?
安産お守りは、腹帯に挟むのが良いと古来から言われています。
安産祈願の後、腹帯そのものを安産のお守りとして授けてくれる神社やお寺もあるくらいです。
しかし、現在は腹帯をしない妊婦さんも多くいますし、
腹帯に挟むことができたとしてもお守りを落とさないか心配ですよね。
大事なお守りを落とすようなことはしたくありません。
そこで安産お守りの正しい扱い方は、腹帯に挟まなくても、いつも身に着けるようにすれば良いでしょう。
いつも持ち歩くバッグに入れることをおすすめします。
親しい方からプレゼントされ、複数持っている場合は、
バッグの他に財布やポーチに入れたり、母子手帳などに挟んだりしてください。
大切なのは常に妊婦さんと赤ちゃんが守られるよう身近に置いておくことです。
一番避けたいことはどこかに置きっぱなしにして忘れてしまうことで、それは神様を粗末に扱うことになってしまいます。
たくさんありすぎて持ち歩けない場合は、自宅の一角に安産お守りスペースを作るのもいいですね。
たまに、スペースにあるお守りと持ち歩くお守りを交換すればなおさら良いでしょう。
最後に、宗派によっては持ち方が決められている場合もあります。
安産祈願に行ったときに決められた持ち方があるか確かめるようにしましょう。
役目を終えたお守りはどうする?
無事に出産を終えて、かわいい元気な赤ちゃんとの生活が始まると安産お守りの役目は終わりです。
妊娠と出産を見守ってくれたありがたい安産お守りは、基本的に頂いた神社やお寺に返納します。
その時に出産の無事の報告とお礼をすることが望ましいでしょう。
返納はいつしたらよいのでしょうか。
返納の時期は特に決められていません。
出産後は、ママの体を回復させることが重要な課題ですし、生まれたばかりの赤ちゃんを外に連れ出すこともできません。
母子ともに外出できるようになったら返納してください。
産後1か月の時のお宮参りの時に返納することもできます。
お宮参りが赤ちゃんの初めての外出という場合が多いので、その時に安産お守りを返納することになります。
お焚き上げ・古札場所に収めるのが基本ですが、それらの場所がない場合は神主さんやお坊さんに渡しましょう。
なかなか返納に行けない場合は郵送で受け取ってくれる場合もありますので、問い合わせてみてください。
また、プレゼントされた安産お守りなど、頂いた神社やお寺に返納できない場合もあります。
そのような場合は、他の神社やお寺のお守りも収めることができるか、近隣の神社やお寺に問い合わせてみましょう。
安産お守りで安産祈願をしよう!
安産お守りは無事に出産したいと願う妊婦さんの味方になってくれます。
安産祈願をして頂いた安産お守りを身に着けることによって、
守ってもらっている安心感を妊婦さんは感じることができるはずです。
また、親戚や友人からもらった安産お守りは、贈ってくれた人たちの願いも込められているので、
妊婦さんも心強く感じるでしょう。
お気に入りの安産お守りを正しい持ち方で身に着けて、楽しいマタニティライフを送ってください。
そして無事に出産した後は、守ってくれた安産お守りに感謝して、お礼のお参りにいってくださいね。