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妊娠の安定期に入るのはいつ?過ごし方で心がけること

妊活中の女性や現在妊娠している女性にとって、目指すべきところが安定期と言われています。
安定期に入れば様々なリスクから解放されると言われていますが、一体何カ月から突入するのでしょうか。
今回は、安定期に入る時期や安定期の過ごし方について詳しく解説していきます。
また、心掛けておくと良いことにも触れていきましょう。
妊婦と旦那さん

そもそも安定期って一体?

安定期というのは、妊娠初期に比べて妊娠状態が安定してくる時期を言います。
安定期に入る頃にはつわりの症状が軽減され、落ち着いてくる時期でもあります。
また胎児と母体を繋ぐ胎盤が完成し、流産のリスクが各段に減るのもこの時期です。
妊娠初期の頃に比べると、体調が良くなる人も増え、精神状態も落ち着いてくると言われています。

妊娠の最初の難関でもあるつわりを乗り越えることが一つの目標でもありますが、
この辛く苦しい時間を過ごした先には安定期が待っていると乗り切っている妊婦さんも少なくありません。
つわりには個人差があり、すべての人が軽度で済むわけではありませんし、
時期的には安定期に突入したとしてもつわりが残っているという妊婦さんも少なくないのです。
しかし、多くの人が安定期に入るとつわりの症状が落ち着いてくると言われています。
また、胎盤が完成することによって流産のリスクが減少するので、妊娠状態が安定したとも言えるのです。
ただし、安定したと言っても妊娠継続が保障されているわけではありませんので、無理は禁物です。

初めての妊娠の場合、体の変化や妊娠出産に対しての不安、
つわりなどの苦しさから精神状態が悪くなってしまう妊婦さんが多いのですが、
妊娠状態にも慣れ、色々なことを受け入れるようになるのもこの時期なのです。
安定期は、肉体的な安定と精神的な安定が得られる時期とも言えるでしょう。

一般的な安定期の時期とは?

安定期の時期は、一般的に妊娠5か月~7カ月ぐらいと言われています。
しかし、明確な時期があるわけではなく、つわりの症状や流産のリスクが軽減された時期を安定期と呼んでいるのです。
これには個人差があり、早い人は妊娠4か月から安定期に入ることもあります。
日本では安定期という概念がありますが、海外では安定期という概念はないのです。

日本においても、双子などを妊娠している場合には安定期はないと言われています。
出産するまで管理入院を強いられてしまう妊婦さんもいるのです。
妊娠初期が一番流産しやすい時期であることは間違いなく、
その時期を乗り越えれば可能性が減少するだけで絶対に流産しないというわけではありません。
安定期以降に胎児に危険が及ぶ可能性が0ではない場合、
安定期の時期に入ったとしても安定した生活を過ごすことができない妊婦さんもいるのです。
多くの人は妊娠6カ月ぐらいになればつわりが軽くなり、アクティブに行動できるようになるので、
安定期を目指して辛いつわりを乗り切っているという人も少なくありません。

妊娠の安定期で起こる問題

安定期に入ってもすべてのリスクを回避することができるわけではありません。
特に流産や切迫早産の可能性は出産するまであると考えておきましょう。
安定期に入ると体調が良くなったと感じる妊婦さんが多く、活動的になりやすい時期でもあります。
妊娠初期はつわりがあることで、苦しい時間を過ごしてきたからこそ、
体が軽くなった今何かしたいと考えてしまうのも無理はありません。
しかし、妊娠しているという事実は例え安定期に入ったからと言っても変わるわけではありません。
妊娠初期に流産しやすい傾向があった人は、安定期に入った後も注意することが大切です。

また、安定期に入ってからのトラブルとして多いのが、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群です。
つわりの時期に食事がまともに食べられなかった妊婦さんに多いのですが、
食事が食べられるようになると食べ過ぎてしまったり、体重が一気に増加しやすくなります。
妊娠中は妊娠していない時とは異なり、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群になりやすい為、
食事には気を遣う必要があるのです。
妊娠糖尿病になってしまえば、食事コントロールや血糖コントロールが必要となり、
場合によっては治療を行いながらの出産になります。
これは妊娠高血圧症候群でも同様です。
妊娠しているという状態だけでも大変なのに、病気まで発症してしまってはより大変になってしまいますので、
食生活や体重管理などに注意することが大切です。

安定期で気をつけた方が良いこと

安定期に気をつけるべきことというよりも、妊娠期間中常に意識しておかなければならないことがあります。
それは、転倒しないように気をつけることです。
安定期から後期にかけてお腹の膨らみが大きくなる時期ですので、人によっては足元が見えにくくなります。
階段などの段差には特に注意が必要になりますし、ヒールなどかかとの高い靴を避けることも大切です。
妊娠していない時であれば、転倒しても怪我で済むかもしれませんが、
妊娠中に転倒すれば、母体だけではなく胎児にも影響が出てしまいますので気をつけましょう。

また、体を冷やすことも良くありません。
体が冷えることによって血流が悪くなり、胎児に栄養が行きにくくなりますので、
体を冷やす食べ物や飲み物などは避けるようにしてください。
食べ過ぎにも注意し、バランスの良い食事を心掛けましょう。
それから、見逃しがちなのが水分摂取量に関してです。
妊娠中は胎児に栄養を送る為に通常よりも必要な水分量が増えるのです。
さらに、妊娠中は汗をかきやすいとも言われています。
水分が不足した状態ですと血液がドロドロとした状態になってしまったり、便秘を引き起こしてしまうことがあります。
また羊水不足の原因になることもありますので積極的に摂取していきましょう。

妊娠期間中は安定期に限らず、無理は禁物です。
調子が良くなると人は動きたくなるものですが、妊娠中の体は自分一人の体ではありません。
仕事や家事も無理しないように心掛けましょう。
また、高いところの物を取るなど、今までできていた行動一つに対しても周囲の人に頼ることを意識してください。

安定期に入ってからの過ごし方

安定期に入る頃、母親学級や両親学級などに参加する妊婦さんが増えます。
母親学級に参加すれば、同じ時期に出産予定日を迎える妊婦さんと知り合うこともできますし、
これから先の妊娠経過について詳しく知ることができます。
妊娠6か月頃から参加する人が多く、妊娠後期には両親学級が開催されることもありますので、
お近くの保健センターなどに問い合わせてみてください。

それから、安定期に入ったら適度な運動も大切です。
出産に向けて体力作りをしておくことは、出産の際にとても役立ちます。
近所を散歩するのも良いですし、マタニティヨガなどに参加してみるのもおすすめです。
ただし、体調が悪いと感じた日には休むことも必要ですので、無理をしないようにしましょう。

買い物や旅行はしてもいい?

安定期に入ったら、体調次第ではありますが買い物や旅行に行っても問題はありません。
しかし、長時間同じ姿勢で過ごすような場合は体に負担が大きいので、近距離の移動がおすすめです。
また、旅行に行く際には担当医に確認してから行くようにしましょう。
妊娠期間中は安定期に入っていたとしても何が起こるかわかりません。
イレギュラーなことが起こった際にも対応できるように準備しておくことが大切です。

安定期に入ったら安産祈願を!

安定期に入ったら、安産祈願をしましょう。
日本の風習として昔からこの時期にお参りをすることで御利益をいただくというものがあります。
これを戌の日と言います。
妊娠5か月目に入った頃の最初の戌の日に、岩田帯と呼ばれるお腹に巻く腹帯をし、安産祈願をするのです。
戌(犬)というのは、多産で安産であることが由来で、
戌の日にお参りをするとその御利益にあやかることができると信じられています。

神社によっては、戌が祀られていて安産祈願に効果があると言われている場所もあります。
安産祈願のお守りなどを持っているのも、心強く感じるものですので用意しておくと安心です。
また腹帯には2つの効果があり、1つが大きくなった胎児が動かないように固定することで母体が楽になる効果があります。
もう1つがお腹を冷やさずに済むという効果です。
安定期に入った頃にはお腹が出てくる妊婦さんも多いので、
腹帯を巻くことでお腹全体を支えて安定させることができるので活用していきましょう。
また、腹帯より扱いやすい妊婦帯と呼ばれるものもありますのでチェックしてみてください。

安定期だからといって油断しないこと!

妊娠初期に比べると、妊娠の継続に不安がなくなる為、
どうしても活動的になってしまう安定期ですが、何をしてもいいというわけではありません。
もちろん、安静にしている必要はありませんが、無理しないことが大切です。
特につわりが辛かった妊婦さんにとって、
安定期に入った頃にはつわりが落ち着き、食欲が出てくることも少なくありません。
今まで我慢していた分、たくさん食べたい物があるのも理解はできますが、食べ過ぎには要注意。
安定期に体重が増えてしまうと、妊娠後期にとても苦労してしまいます。
妊娠後期は胎児がどんどん大きくなる時期で、母体の体重増加は産道を狭くしてしまうというリスクもあるのです。
体重コントロールは出産まで必要なことですので、食べ過ぎには気をつけてください。
また、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などのリスクもありますので、バランスの良い食事を心掛けてください。

安定期には夫婦二人だけの思い出を作りたいと旅行に行く人も少なくありません。
旅行自体は問題ありませんが、体調管理には十分に気をつけてください。
移動距離は短い方が体への負担が少なくて済みます。
また、適度な運動は大切ですが、転倒などしないように意識しましょう。
安定期と言っても、妊娠期間中であることに変わりはありません。
無事に赤ちゃんを出産するまでは気を抜かず、妊娠していることを忘れず無理しないように過ごしてください。

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