通常のクッキーとは違い、世界に1つしかないオリジナルクッキーになるので、
手作りに挑戦したいという人もいるでしょう。
ではその人気のクッキーはどうやって作れば良いのかを紹介します。
アイシングクッキーが人気！
「アイシング」というのは砂糖細工の一種です。
砂糖と卵白をベースとした生地に着色し、
クッキーの上に絵や文字を書いてデコレーションをしたものを「アイシングクッキー」と呼びます。
デザインの自由度が高く、作り手の工夫次第で様々なものが出来上がるため、
アイシングクッキーを販売しているお店も数多く存在します。
結婚式のプチギフトなどにもよく利用されていますが、その他にもケーキの絵が描かれていたり、
「Happy Birthday」と書かれた誕生日向けのクッキーも人気です。
見た目が可愛らしい上に美味しいという2つの喜ばれるポイントがあります。
そのため小さなお子様からお年寄りまで幅広い年齢層の人に人気を集めています。
まず用意するものは？
お店で販売されている可愛いアイシングクッキーを買うのも良いのですが、
せっかくなら自分でオリジナルのものを作りたいという人もいるでしょう。
では自作する場合にはまず何を用意すれば良いのでしょうか？
まずは本体となるクッキーです。
アイシングを施すと砂糖による甘さが強くなるので、クッキー本体の甘さは控えめに作るとバランスが良くなるでしょう。
また絵や文字を書き込むのであれば、ある程度大きなサイズのクッキーを用意しておいた方が、アイシングがしやすくなります。
次にアイシングクリームの材料ですが、最低限必要となるのは卵白、アイシング用粉砂糖、アイシングカラーの3つです。
最後は道具としてハンドミキサーがあると便利でしょう。
卵白はしっかり泡立ててメレンゲにしなければなりません。
手動でも問題がなければホイッパーだけで良いのですが、
時間を短縮したいのであればハンドミキサーがあった方が良いでしょう。
作り始める前にした方が良いこと
実際にアイシングを行う前にする下準備ですが、細工を施す土台のクッキーと、コルネが必要となります。
コルネというのは製菓業界では筆の役割をするアイテムとして日常的に使われており、
文字を書いたり、ソースを垂らしたりなどの細かい作業の時に必要なものです。
市販のもので言えばチョコペンをイメージしてもらうと良いでしょう。
アイシングをする際にはこのコルネにアイシングの生地を入れ、クッキーにデコレーションをしていくことになります。
このコルネは自宅でも簡単に作れます。
クッキングシートを三角形から少し角をずらしたような形でカットし、それを巻き付けることでできます。
たくさんの色を使う、またたくさんのクッキーに細工をするという場合には、
事前にコルネをたくさん作っておくと良いでしょう。
またクッキーに関してですが、市販されているクッキーを使用しても構いません。
しかしクッキーの形やサイズにこだわりたい人であれば、手作りしたクッキーを使用することもできます。
アイシングを作る方法
ではアイシングの生地を作っていきましょう。
まずはメレンゲを作ります。
ホイッパーあるいはハンドミキサーを使って、しっかり泡立てていきましょう。
ある程度泡だった状態で少しずつアイシング用粉砂糖を加えていくと、メレンゲがしっかりとしたかたさになります。
卵白が泡立っていない状態で砂糖が加わると、逆に起泡性を失ってしっかりとしたメレンゲができにくくなるので、
タイミングには注意が必要です。
これでベースは完成なのですが、色をつけたい場合には、アイシングカラーを混ぜて着色します。
粉末状の着色料を使う場合には、必ず水などにとかしてから混ぜるようにしましょう。
粉のまま入れてしまうと、生地にだまができてしまいます。
最後に水を少しずつ加えながら、生地のかたさを調節します。
どんな細工をしたいかでかたさを変える必要があるので、様子を見ながら少しずつ理想的なかたさに近づけることが大切です。
デコレーションをする方法
アイシングクッキーには様々なデザインのものがあります。
中にはキャラクターが描かれているものもあり、食べてしまうのがもったいないほど凝ったデザインもあるでしょう。
ある程度慣れている人であれば、こういった複雑なデザインに挑戦するのも良いのですが、
作ったことがない人がいきなり複雑なものに挑戦するのは難しいので、
簡単なものから少しずつグレードアップさせていくようにしましょう。
まずあらかじめ決めたデザインの通りに線や文字を入れます。
そしてべた塗りをするのですが、この時はアイシングを柔らかくしておくと綺麗に塗れます。
イメージとしては塗り絵を思い浮かべてもらうと良いでしょう。
塗りたい部分の枠を書き、その中を塗っていくとはみ出すのを防いで綺麗に塗れます。
あの方法と同じで、アイシングで色を塗るときも、枠を書いてからべた塗りをするというのが綺麗に仕上げるポイントです。
べた塗りをした後をよく見てみると、生地の中に小さな気泡が見られることがあります。
これは生地を作る際や塗っている際に入った無駄な気泡です。
放っておくと部分的にへこんでしまったりする可能性があるので、必ずつぶしておきましょう。
つぶし方としては、つまようじや竹串などの先端が細いものを用いたり、
クッキーの底を軽くトントンと叩き、気泡を浮かせてつぶしたりする方法があります。
べた塗りが終わったら、今度は模様や文字を書きます。
べた塗りしたアイシングがある程度乾いていないと、その上から書いた模様や文字はにじんでしまう可能性があるので、
表面を指で触ってもくっつかない程度に乾燥させてから次の作業に移ります。
バースデークッキーとしてアイシングをするのであれば、文字を書き込む人も多いでしょう。
そういった場合には細かい作業になるので、コルネを使います。
コルネに生地を入れ、先端を少し切れば生地が出てくるので、
あとはペンを持つような感覚でコルネを持って書くと良いでしょう。
先端を大きくカットすれば生地がたくさん出てくるので太い文字になりますし、少ししか切らなければ細い文字が書けます。
デコレーションが終わったら、最後はしっかりと乾燥させます。
表面から徐々に乾いてきますが、中の方まで乾くには時間がかかります。
乾いていない状態で触ると、表面がひび割れてしまうことがあるので注意しましょう。
しっかり乾燥すれば、ラッピングをして完成です。
素敵なバースデークッキーに！
アイシングクッキーが人気を集めているのは、見た目が可愛らしくて美味しいからというだけではありません。
手作りするとなった際にも少ない材料で作れますし、
また自分の好きなようにデザインができるというのも人気の理由なのです。
アイシングクッキーを作ろうと思うと手間がかかりますが、その分手作りの温かみが感じられるでしょう。
誕生日プレゼントとして喜んでもらえるように、アイシングクッキー作りに挑戦してみましょう。
