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安定期で旅行に行くのはあり?気をつけたいポイント

旅行
妊娠初期はつわりが酷いこともあって、なかなか外出することが出来ないものですが、
安定期に入るとつわりも収まり、外出する意欲が湧いてきます。
旅行に行きたくなることもあるでしょう。
安定期中に旅行に行っても良いのかについて解説します。

安定期に入ったら旅行に行ってもいい?

妊娠初期は最も流産の危険性が高いため、安易な外出は控えるようにするのが無難です。
そもそもつわりが酷い妊婦さんが多いため、外出したくても思うように体が動かないことがほとんどでしょう。

しかし、妊娠初期を過ぎて安定期に入ると体調も良くなってきます。
今まで外出できなかった分、外出をしたいという気持ちになるのは当然のことですし、
外出することによって気分転換にもなるため、医師の許可がでれば安定期に旅行に行くのも良いでしょう。

具体的には妊娠をしてから5ヶ月目以降から7ヶ月目ごろまでが安定期だと言われています。
それ以降になると、お腹がかなり大きくなって歩くだけでもとても大変ですし、
早産の場合は陣痛が発生する可能性もあるため、無理に遠出はせず出産に備えるような過ごし方をした方が良いでしょう、

そして、安定期に旅行に行っても良いと言っても普通の人と同じような計画で旅行しても良いという事ではなく、
妊娠中の旅行には注意しなければいけない点がいくつかありますので、2段落目以降で詳しく解説します。

【旅行のポイント1】海外旅行は避ける

妊娠中の海外旅行は絶対ダメということはありませんが、極力避けておいた方が無難です。
理由として妊娠中の海外旅行はリスクがたくさんあることがあげられます。

日本では出産した際に一時金が支給されるため、出産にかかる費用をほとんど賄うことができますが、
海外ではそういうわけにはいきません。
万が一、海外旅行に行って滞在中に妊娠に関するトラブルが発生した場合は、医療費が莫大なものになる可能性が高いです。

たとえば医療費が高額になることで知られているアメリカの場合は、
急に体調が悪くなって救急車で搬送されただけで500ドル以上かかりますし、
集中治療室での治療を必要とした場合は1日で10000ドルの入院費用が必要だと言われています。

緊急事態で海外に滞在中に産気づき、そのまま出産した場合は億単位のお金を請求される可能性もあります。
金額面でとてもリスキーだと言えるでしょう。

海外旅行保険に加入することで滞在時のトラブルをある程度カバーできますが、
妊娠や出産に関するトラブルは海外旅行保険で賄えないケースが多いです。

また、滞在中のトラブルだけではなく、そもそも妊娠中に飛行機に乗ること自体がかなりのリスクを伴います。
海外旅行は長時間の移動になるため、妊婦さんの体にかかる負担が大きいだけではなく、
飛行中にトラブルが生じた場合もすぐに対応することが難しいです。

更に長期飛行中に気を付けなければいけないのがエコノミークラス症候群ですが、
妊婦さんは普通の人と比べてエコノミークラス症候群になりやすいとされています。

【旅行のポイント2】移動時間は短く

上記のような理由から、妊娠中の旅行は国内旅行にするのが無難ですが、
国内旅行であっても長時間の移動は避けた方が無難です。

長時間の移動が必要な場合、移動中や滞在中に体調が悪化したとしても
かかりつけの医師の所に戻ることが非常に困難になります。

また、移動中は同じ姿勢でいることが多いですが、
長時間同じ姿勢で座り続けること自体が妊婦さんの体に大きな負担となります。
そのため、旅行先は電車なら2時間から3時間以内で行けるような場所が良いでしょう。

行きたいところがどうしても遠方で長時間の移動を余儀なくされる場合は、
こまめに休憩を取れたり、体勢が変えられるような移動手段にするなど配慮が必要です。

それらのことを考えると、長距離の移動になる場合は
公共交通よりも自分の車、またはレンタカー
による移動の方が良いでしょう。
車での移動であればサービスエリアなどでこまめに休憩を取ったり体勢を変えたりすることも容易です。

【旅行のポイント3】病院があるか

妊婦さんの体調は不安定です。
安定期と言えども体調が急に悪くなることもあります。

そのため、妊娠中に旅行に行く際は滞在先の近くに産婦人科の病院があるかどうかは必ず確認しておきましょう。
大都市ならばチェックし忘れたとしても病院が見つかることが多いですが、
そうでない場合は必ず確認をしておいてください。

妊娠中は肩こりや腰痛が酷くなるため、温泉旅行に行きたいと考える妊婦さんも多いのではないでしょうか。
かつては温泉の効能が妊婦さんに悪影響を及ぼす恐れがあるため、妊娠中の温泉への入浴は禁止となっていましたが、
現在では医学的根拠がないことが証明されたため、妊娠中の温泉への入浴は特に問題はないとされています。

しかし温泉街は都市部から遠く離れた場所にあることがほとんどですし、温泉街には産婦人科院が少ないです。
万が一の時を考えると、妊娠中の温泉旅行はなるべく避けておいた方が無難でしょう。

【旅行のポイント4】旅行ルートの配慮

妊娠中の旅行は移動手段だけではなく、滞在中の過ごし方についても配慮する必要があります。
妊娠中の旅行ではゆったりとしたスケジュールで旅行をすることが基本中の基本です。

普通の旅行よりも休憩の時間を細めに取れるように、あまりタイトなスケジュールで計画を立てないようにしましょう。
通常の体調の時は観光スポットを何カ所も回ったとしても苦にはなりませんが、
妊娠中の旅行の場合は妊婦さんの体調に配慮し、観光スポットは1日1カ所から2カ所程度にとどめておくのが無難です。
タイトなスケジュールにして妊婦さんの体に疲れが溜まるとお腹が張る可能性があります。

そのため、妊娠中の旅行では滞在先の有名な観光スポットを全て回れなくなる可能性も出てきます。
滞在先で訪れる観光スポットは旅行に行く前によく吟味し、厳選しておきましょう。

これらを踏まえると、1日に複数の観光スポットを巡ることになるツアー旅行は妊娠中は避けておいた方が無難です。
妊娠中の旅行は自分たちのペースで観光地を回れるフリープランでの旅行が良いでしょう。

また、身体を動かすアクティビティな体験をするのも、妊娠中は体への負担が大きいため避けるようにしてください。

【旅行のポイント5】妊婦OKの宿

そして妊娠中の旅行では宿泊先を選ぶ際にも注意が必要です。
近年では妊婦さんを歓迎する宿も増えてきていますが、
中には宿泊中に妊娠に関するトラブルが発生した場合、責任を負えないという理由から、
妊婦さんの宿泊に対してあまり好意的ではない宿があるのも事実です。

ですから宿泊先には事前に必ず妊娠中であることを伝えるようにし、
妊婦さんでも宿泊できるかどうか確認を取るようにしましょう。
妊娠中であることを事前に伝えることによって宿側も妊婦さんを受け入れるための配慮を色々としてくれます。

特に宿泊プランの中にマタニティプランを設けている宿は妊婦さんに対するサービスが充実していますし、
妊婦さんに対しての配慮や気遣いが行き届いていることもあって、妊婦さんもリラックスして過ごすことができるでしょう。

また、妊娠中は周りの騒がしい音がいつもより気になりやすいです。
出来るだけ宴会場が無くて部屋数も少ない、落ち着いたリラックスできるような宿を選びましょう。

そして出来るのであれば荷物は事前に宿泊先に送っておくのがベストです。
妊娠中に重い荷物を持つことは厳禁なので旦那さんが持つことになるケースがほとんどですが、
先に荷物を送っておくことで旦那さんの負担も軽くなります。

安定期でも旅行はNGなケース

安定期であれば誰でも旅行に行っても良いというわけではありません。
安定期であっても旅行をしない方が良い場合もあります。

まず、つわりの程度は人それぞれです。
大多数の人は安定期に入るとつわりは軽くなってくるものですが、中には安定期に入ってもつわりが酷い人もいます。

つわりが酷いのに無理に旅行に行っても急なときに対処できませんし、
つわりに耐えるのに精いっぱいでとても旅行を楽しむどころではないでしょう。
ですから安定期に入ってもつわりが酷い場合は、旅行に行かない方が無難です。

そして妊娠による影響で何らかの病気を発症している場合にも旅行はやめておきましょう。
妊娠中に病気にかかると普通の薬は胎児に悪影響を及ぼす可能性があるため服用できないこともあって、
細心の注意を払いながら治療する必要があります。
妊娠による影響で病気になった場合はかかりつけの医師の治療をしっかり受け、
まずは病気を治すことを最優先
に考えましょう。

そして医師から胎児の成長が遅いと言われた場合も旅行は避けてください。
胎児の成長が遅い場合は妊娠5ヶ月がすぎていたとしても安定期とは呼べないからです。
もう少し胎児が成長するのを待ち、医師から安定期に入ったと言われてから旅行の計画を立てるようにしましょう。

近場でゆったりとした旅行プランを!

子供が生まれるとある程度大きくなるまでは旅行自体に行くことが難しいですし、
二人だけの時間をゆっくり過ごすことがほぼなくなります。

そのため、安定期に入れば妊娠中であっても旅行をするのは決して悪いことではありませんし、
夫婦の良い思い出にもなるでしょう。

ただし、妊娠中の旅行にはいろいろな配慮が必要です。
遠方への旅行は避け、できるだけ近場にしたり、スケジュールもゆったりしたものにして、
滞在先で万が一のことがあったときにすぐに対処できるよう病院の位置を把握しておくなど、
妊婦さんの体に負担がかからないような計画を立てるようにしましょう。

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